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コンプライアンス

注目されるコンプライアンス

悪い事は止めましょう

 コンプライアンス(法令遵守)とは、簡単に言えば『法令やルールを守り、悪い事は止めましょう』と、至極あたり前のことを指し、こんなことは小学生でも理解していることだとも言えます。しかしながら現実は、企業不祥事は後を絶たず、次から次へと発生している状況で、このあたり前ことを指すコンプライアンスという考えが、今大きな注目となっています。

コンプライアンス経営

 

 人は、『誰も見ていない』という状況下において、正しい行動ばかりを行なうとは限りません。『これくらいなら』『今回だけだから』と誘惑に負け、過ちを犯してしまいます。これは、個人の資質だけの問題ではなく、魔が差して悪事をしてしまうことや、処分を恐れミスを隠してしまうことは、誰にでも起こり得ることです。
 企業内においても、全ての社員が常に合理的な行動を行なうことは現実には難しく、法令や社内規程違反を防ぐためには、組織的な取組みによる環境の整備や活動(コンプライアンス)が必要となります。

企業を取巻く法令等

コンプライアンス経営

 

取り組む姿勢で評価

 コンプライアンスに関し、「いいのはわかるが、時間もコストもかかるからね」と、今まで二の足を踏んでいた企業は数多くありました。しかし、内部統制における4つの目標(日本版フレームワーク)のひとつとして、コンプライアンスがあげられるなど、今後は急速に広がり社会に定着して行くことが考えられます。
 このような状況において、その取組みが十分でない企業は、消費者や投資家から評価が低下し、人材や資金を集めることは難しくなり、業績や株価も低下してしまうおそれもあります。

 今までは、企業不祥事が起きてからその企業責任が問われていましたが、今後は、コンプライアンスやCSRなどの取り組む姿勢で、消費者や投資家に企業が選別されていくことが考えられます。