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内部統制の限界例
内部統制が機能しない例
内部統制は、次のような限界を有するため、その目的の達成にとって絶対的なものではありませんが、各基本的要素が機能的に結びつき、一体となって機能することで、その目的を合理的な範囲で達成しようとするもです。
構成員が判断を誤った時、不注意があった時
内部統制は、判断の誤り・不注意・複数の担当者による共謀によって有効に機能しなくなる場合があります。
想定外の組織内外の環境変化や非定型な取引があった時
内部統制は、当初想定したいなかった組織内外の環境の変化や非定型的な取引等には、必ずしも対応しない場合があります。
内部統制の整備・運用で費用対効果が見合わなくなった時
内部統制の整備及び運用に際しては、費用と便益との比較衡量が求められます。
経営者が不当な目的で内部統制を無視した時
経営者が不当な目的の為に内部統制を無視ないし無効ならしめることがあります。
対応策の例
- 判断の誤り・不注意・・・ITを取り入れるなど、リスクとコストの比較によりバランスのとれたチェック体制を構築する。
- 複数の担当者による共謀・・・外部の監査人による監査システムの導入。そのようなことをしないでも済む組織風土を形成する。
- 経営者の内部統制無視・・・取締役会や監査役又は監査委員会による監査機能の強化、社外役員や内部通報制度の導入する。
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