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COSOフレームワーク

COSOフレームワークとは

 内部統制のフレームワーク(枠組み)として代表的なものに『COSOフレームワーク』があり、内部統制を解説するうえでしばしば紹介されます。
 COSOとは、トレッドウェイ委員会支援組織組織委員会(The Conmmittee of Sponsoring Organizations of the Treadway Commission)が米国で発表した、『内部統制の基本的な枠組み』のことで、内部統制論ずるうえで欠かせず、主要各国の会計士による監査基準にも組み込まれ、現在では国際的なスタンダードとなっています。

内部統制の目標と構成要素

 COSOフレームワークでは、内部統制は3つの目的を合理的に保証するために、経営者その他の構成員によって遂行されるプロセスとして定義され、有効な内部統制の構成要素として、5つの構成要素があげられています。

COSOにおける内部統制の目標

業務の有効性と効率性
財務報告の信頼性
関連法規の遵守(コンプライアンス)

 

COSOにおける内部統制の構成要素

統制環境
リスクの評価
統制活動
情報と伝達
モニタリング(監視活動)

 

上記の目標と構成要素をまとめた図形

COSO,フレームワーク

 

内部統制は合理的な保証

 COSOでは内部統制について、取締役会や経営者に『合理的な保証』の提供を目的とするものであって、『絶対的な保証』を提供するものではないとされています。
 「我社は内部監査機能が充実している」または、「あらゆるマニュアルが備わっている」というように、多くの時間と労力をかけ内部統制が十分に整備されていたとしても、リスクが完全に消え去ったわけではありません。内部統制により、不祥事の発生確率を減少させることはできますが、発生を完全に防ぐ事はできないのです。

 

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