会社法や金融商品取引法(日本版SOX法)で求められる、内部統制システムの概要・構築(フローチャート・内部監査・文書化等)の解説サイト

統制活動

統制活動とは

統制活動とは、経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続きをいう。
 統制活動には、権限及び職責の付与、職務の分掌等の広範な方針及び手続が含まれる。このような方針及び手続は、業務のプロセスに組み込まれるべきものであり、組織内のすべての者において遂行されることにより機能するものである。
内部統制,統制活動

 

 資産管理部門を例にすれば、ひとりの担当者に権限が集中している場合、在庫品を持ち出し売却や私的流用したり、購入業者と癒着したうえ代金を着服するために架空の購買契約をでっちあげるなど、不正行為が発生するおそれがあります。

内部統制,統制活動

 

 上図のように一つの取引につき、購買・物品受領の承認、在庫記録、実地棚卸等の担当者をそれぞれ置き、複数の人間が目を通すことは、不正や誤謬等が発生するリスクを減らし、また担当者の退職等による引継ぎになどにも役立ちます。

 

財務報告の信頼性に関して

 財務報告の内容に影響を及ぼす可能性のある方針及び手続が、経営者の意向どおりに実行されていることを確保すべく、例えば、明確な職務の分掌・内部牽制・並びに継続記録の維持及び適時の実地検査等の物理的な資産管理の活動等を整備し、これを組織内の各レベルで適切に分析及び監視していくことが重要になります。

 

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