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内部統制の基本的要素
基本的要素とは
基本的要素とは、内部統制の目的を達成するために必要とされる内部統制の構成部分をいい、内部統制の有効性の判断の基準となります。この基本的要素は、以下の6つから構成されます。
- 統制環境
- リスクの評価と対応
- 統制活動
- 情報と伝達
- モニタリング(監視活動)
- IT(情報技術)への対応
基本的要素の関係概念図
内部統制の基本的要素の土台となっているのは『統制環境』になります。次が企業内外のリスクを識別・分析および評価し、当該リスクへの適切な対応を行なう一連のプロセスである『リスクの評価と対応』であり、その対応が適切に実行されることを確保するために定める方針・手続きである『統制活動』となります。そして、内部統制が有効に機能しているかどうかを評価するプロセスである『監視活動(モニタリング)』が、最上位となります。
更に、質の高い情報と適切な伝達経路により、他の基本的要素を結びつけ、内部統制を有効に運用させる機能として『情報と伝達』が柱のように両脇を支えています。『IT(情報技術)への対応』は、他の基本的要素から独立したものではなく、並存し密接不可分な関係として、すべてを包み込む形で影響を与えます。
※以後、実施基準を基に作成