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経営者の意識改革

先ず経営者の意識改革

 内部統制構築の事前準備で最初の難所は、『経営者(トップ)の意識改革』です。内部統制構築には、会社規模にもよりますが、数十億単位のコストが必要といわれています。全社をあげて、コスト削減や営業活動を行い必死に積み上げてきた利益というのに、この内部統制構築費用は突然の降って湧いてきた莫大な出費であり、しかも利益に直結しているとは直感的に思えないものだけに、そうは簡単に納得できないのも当然かもしれません。

経営者(トップ)の意識改革

 これだけ内部統制の議論が高まり、また内部統制構築を行わなかったり構築しても品質面で問題があれば、企業の株価が下落したり、上場廃止から株主代表訴訟、最悪、刑事罰まで科せられる可能性があるといえども、現実には、『管理にそんなに高いコストかけたことがない』、『会社法の対応でいいだろ』、『金を掛けるな』と、経営者に言われることは少なくはないでしょう。

 しかしながら、このような状態のまま経営者の説得を行わず、内部統制の中途半端な理解で構築を進めても、構築過程において発生する数々の難題を打開する事はできません。経営者の説得を怠れば、後々板ばさみになったり、現場からの積極的な協力を得られず、苦しむのは結局担当者なのです。このようにならないためには、内部統制構築において、経営者の指導力は不可欠といえます。

経営者(トップ)の意識改革

 したがって、内部統制構築は見切り発車で進めるよりも先ず、トップがやる気になるまで、1ヶ月でも2ヶ月でも説得に時間を費やしたほうがよいでしょう。
 経営者への説得には、経理担当(内部統制担当者)等の社内の人間では難しい場合もあります。そんな時には、監査役や社外の監査法人・コンサルタントの力を借り、理解を求めて行くことも有効となります。

 

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