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販売管理(1)
販売業務とは
販売業務とは、各会社で取扱う商品や製品、サービス等を提供し収益を得るという、企業活動において最も重要な業務といえます。また、販売業務では、実際に商品や製品そして現金の取扱いについて多くの人が係りますので、不正やミスが多く発生する業務プロセスだともいえます。
受注・出荷業務
フローチャート例
内部統制の構築ポイント
受注業務
- 新規顧客と取引を行う際には、基本契約(期間・取引目的・品質保証・支払条件・納期等)の締結、信用調査、与信限度額(売上債権の最大額)の設定を行う
- 新たな注文に対し設定した与信限度額枠内かの判定機能を設ける
- 受注窓口の特定と、必要に応じ注文確認フローを設定する
- 不正の防止のため、業務(受注担当、請求書発行担当、代金の回収担当など)を別々の担当者とし、牽制させる
- 各担当者は定期的に変更を行う
- 値引き、割引を行う際の手続きを明確にする
- 得意先情報は、定期的に更新する
- クレームへの対応を適切に行う
出荷業務
- 注文品と出荷品の間違えを防ぐため、複数回のチェック体制を設ける
- 品違や欠陥品による返品商品の取扱い手続きを明確にする
B to C(対個人向け)ビジネスを行う企業は、個人情報保護法への対応も求められます。
個人情報管理
- 利用目的を明確にし、それを個人に対し通知する(目的以外の利用は許されない)
- 情報システムへのアクセス権限者を制限する
- 情報取得時・加工時・保存方法・廃棄時などの手続きを明確にする
- 違法行為を防止するため、情報取得担当と、利用目的の通知内容や通知方法が適切かを確認する担当を別々にし、複数回チェックする。
売上認識
フローチャート例
内部統制の構築ポイント
売上認識
- 商品を納入した注文のみを売上として認識するため、『物品納品書』受領印があるものについて『売上伝票』を作成する
- 架空売上の排除機能を設ける
- 返品による売上修正の手続きを明確にする
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